お問い合わせが来ない原因はコンテンツにある?文章と導線の見直しポイント

「せっかくホームページを作ったのに、まったく問い合わせが来ない…」
そんな悩みを抱えていませんか?
実はそれ、デザインや集客以前に“コンテンツ”の設計に原因があるかもしれません。
① WEBマーケティングってなに?
「WEBマーケティング」という言葉、聞いたことはあるけれど、正直よくわからない。
そんな方も多いのではないでしょうか。
とくにこれからホームページを作っていこうという方にとっては、「まず何から始めればいいのか」すら分からずに不安になることもあるかもしれません。
WEBマーケティングとは一言でいえば、「インターネットを活用して、商品やサービスを知ってもらい、ファンになってもらうための活動全般」のこと。
難しく聞こえるかもしれませんが、基本的にはとてもシンプルな流れです。
あなたが誰に向けて、どんな価値を届けたいのか。
その「想い」を、正しく、わかりやすく、そして相手のタイミングに合わせて伝えていく。
それがWEBマーケティングの本質です。
たとえば、お店の入口がどこにあるのか分からなければ、お客さんは中に入ることすらできませんよね?
WEBサイトも同じで、「どんなサービスをやっているの?」「自分に関係があるの?」がパッと伝わらなければ、せっかくアクセスしてくれた人もすぐに離れてしまいます。
そして「アクセス数」だけでは意味がなく、大切なのは「問い合わせ」や「購入」などの行動につながっているかどうかです。
このセクションでは、WEBマーケティングの全体像をイメージし、「なぜ文章や導線の設計が重要なのか」の背景を押さえておきましょう。
【押さえておきたいポイント】
- WEBマーケティングは「売る」のではなく「届ける」活動
- 「誰に」「何を」「どうやって」伝えるかが核心
- WEBサイトは店舗。導線が悪ければお客様は迷ってしまう
- アクセス数よりも「行動につながる設計」が本当のゴール
- 文章と構成は「お客様の気持ちを先回りするナビゲーション」
② お問い合わせが来ない理由とは?「伝わっていない」が最大の落とし穴
「サイトを作ったのに全然問い合わせが来ないんです」
これは制作者にとっても、運営者にとっても非常に多い悩みです。
多くの場合、「見た目」や「ボリューム」ではなく、「伝えるべきことが伝わっていない」ことが根本的な原因になっていることが多いのです。
たとえば、自分では「丁寧な説明をしているつもり」でも、相手からすると「専門用語ばかりで意味がわからない」状態になっていたり、「このサービスが自分に合っているかどうか」が見えていなかったりするケースもあります。
また、「誰に向けて書いているのか」が明確でないと、結果的に“誰にも響かない”文章になってしまうことも。
情報を詰め込むほど、読み手にとっては「難しい」「面倒くさい」と感じてしまうリスクがあります。
だからこそ、マーケティング視点で「読み手の感情・行動」を設計し、コンテンツを組み立てていくことが重要になります。
【見直すべきポイント】
- 「伝える」より「伝わる」設計にできているか?
- 誰に向けたページか、冒頭ですぐ伝わるか?
- サービスの「ベネフィット(得られる未来)」が明確か?
- 読み手が“次にどうすればいいか”がすぐ分かるか?
- 専門用語や独りよがりな表現になっていないか?
③ コンテンツ設計とは?ユーザー導線を「見える化」しよう
「導線」とは、お客様がホームページにアクセスしてから、最終的なゴール(例:問い合わせ、購入、予約)にたどり着くまでの“動きの流れ”のことです。
この導線が設計されていない、もしくは複雑すぎると、せっかく興味を持ってくれた人も途中で離脱してしまいます。
たとえば「サービス内容は分かったけど、どこから問い合わせしたらいいの?」「料金がどこにも書いてない」「スマホで見づらい」など、少しでもストレスを感じると人はすぐに離れていきます。
だからこそ、「読み手の立場」に立ってページ構成やボタンの配置を見直すことが大切です。
紙に描いたり、付箋で画面の流れを整理したりして、「どんな順番で、何を感じながら、どこに進むのか」を可視化すると、見落としがグッと減ります。
【行動指針】
- ホームページの目的(問い合わせ/購入など)を最初に明確に
- ユーザーがストレスなく目的地にたどり着けるか?をチェック
- リンクやボタンは“次に進むべき道”として配置する
- スマホ表示で操作性を確認する
- 「見せたい順番」より「読み手の感情の流れ」を優先する
④ 文章の役割を見直そう:「情報」より「納得」が大切
WEBサイトにおける文章は、単に情報を伝えるだけでは不十分です。
本当に必要なのは、「このサービス、自分に合っていそう」「この人にお願いしてみたい」と思ってもらえるような納得感を与えることです。
そのためには、サービスの説明や実績を書くことに加えて、「なぜそれをしているのか」「どんな人に向いているのか」など、あなたの考えや背景も織り交ぜて伝えることが大切です。
とくに個人や中小規模での発信の場合、「人柄」や「信念」こそが差別化になります。
競合が多い中で選ばれるためには、スペックではなく共感を生むことが鍵になります。
また、文章が長くても「読めるもの」と「読みたくないもの」があります。
視線の流れを意識した段落構成、見出し、小見出し、余白など、読みやすい工夫も忘れずに。
【文章を見直すときのポイント】
- 「誰に」「なにを」「どうして」を明確にして書く
- 「なぜ自分がこのサービスを届けているのか」を一言で語れるか?
- 難しい言葉より、日常の言葉で心を動かす
- 実績・料金・サービスの全体像はシンプルに整理
- 「共感→納得→行動」の流れを意識する
⑤ CTA(行動導線)を設計しよう:「次にどうすればいいか」が分かる構造
CTA(Call To Action)は、読者に対して「次の行動」を促す要素です。
WEBサイトにおいては、「お問い合わせ」「無料相談」「LINE登録」などがこれにあたります。
しかし、CTAが適切に設計されていないと、「結局どうすればいいのか分からない」「面倒くさそうだから、また今度でいいや」となってしまうことも。
よくある間違いが、「一番下にだけ問い合わせボタンを配置している」「いきなり強く売り込んでしまう」「複数の選択肢があって迷わせてしまう」などです。
読み手の心理状態は、ページを読んでいく中で徐々に温まっていきます。
だからこそ、段階に合わせたCTAの設計が重要になります。
【CTAを設計する際の指針】
- 読者の温度感に応じたCTAを複数用意する
- 「気軽な選択肢」→「検討」→「申込」のようなステップ設計が効果的
- ページ内に複数配置し、導線を切らさない
- ボタンの色・配置・文言も心理的ハードルを下げる工夫を
- 「迷わせない」構造が信頼感を生む
⑥ 読者目線の導線づくり:「知りたい情報」がすぐ見つかる構成に
読者にとってストレスになるのは、「情報があるのに、どこにあるのかわからない」という状態です。
WEBサイトを作る側は「全部書いてある」と思っていても、見る側は一瞬で判断しています。
そのためには、ユーザーの頭の中にある疑問を先回りして解消する視点が必要になります。
具体的には、「誰が、なにをしているサイトか」「このサービスは自分に向いているか」「料金はどこに書いてあるのか」「申し込み方法は簡単か」など、訪問者が最初に知りたいことを目立つ位置に配置する工夫が大切です。
また、ファーストビュー(最初に表示される画面)で、「このサイトは自分に関係ありそう」と思ってもらえるかが分かれ道になります。
【読者目線で設計するポイント】
- ファーストビューで“誰に向けて何をしているか”を伝える
- 各ページの目的を1つに絞り、情報を整理する
- メニュー・リンク・導線は分かりやすく、重複は避ける
- “質問に答える構成”で信頼を得る
- スマホでもPCでもスムーズに情報が得られるか確認する
⑦ コンテンツが信頼を生む:「顔の見える発信」が問い合わせにつながる理由
インターネット上では、誰もが自由に情報を発信できる一方で、「この人、信頼しても大丈夫かな?」と不安に感じる場面も多くあります。
とくに初めてのサービスや個人事業主への依頼は、利用者にとって心理的ハードルが高くなりがちです。
そのため、文章や構成の完成度だけでなく、「信頼できそう」「この人なら安心できる」という“人間味のある発信”がとても大切になります。
たとえば、プロフィール写真や自己紹介の丁寧さ、制作への想い、過去のお客様の声、実績など、顔が見えるようなコンテンツは、無意識に読者との距離を縮めてくれます。
また、更新されていないブログや、お知らせ欄が空白のままだと、「今は動いていないのかな?」という不信感にもつながってしまいます。
少しずつでも、自分の想いや活動を言葉にして更新していくことが、じわじわと信頼を積み重ねてくれます。
【信頼されるWEBコンテンツのポイント】
- プロフィールページに“あなたらしさ”を盛り込む
- 制作への想い・価値観をストーリー形式で伝える
- お客様の声・実績・過去の取り組みを具体的に紹介する
- 可能であれば顔写真・動画なども取り入れる
- ブログやSNSなどの更新情報があると“現在進行形”を印象づけられる
⑧ 導線設計の応用:「サイト全体の流れ」を意識しよう
ここまででお伝えしてきた内容は、ページ単位の「文章」や「導線設計」でしたが、最後にもう一歩進んで、「サイト全体の構成」を見直してみましょう。
お問い合わせが来ないサイトには共通して、「迷路のような構成」「目的地が遠すぎる」「回遊性がない」といった問題があります。
重要なのは、1ページだけで完結させようとしないことです。
ユーザーは必ずしもトップページから入ってくるとは限りません。
検索やSNSなど、どこかの下層ページから訪れる可能性も高いです。
だからこそ、「どこから来ても、どこに行っても、自然にゴールへと導かれる構造」になっているかが鍵になります。
LP(ランディングページ)であればシンプルな1ページ構成でもOKですが、企業サイトやブログ型の構成では、各ページが有機的にリンクされている必要があります。
【サイト全体を設計する際の視点】
- TOPページ/サービス/実績/料金/問い合わせを明確に配置
- どのページからでも“次に進むリンク”が設置されているか確認
- メニュー構造は3クリック以内で目的ページに到達できる設計を意識
- 1ページ完結型か、複数ページで補完する設計かを事前に決める
- SEOやSNSなど、集客導線との接点も配置しておくとより効果的
⑨ まとめ:あなたの「想い」が、最良の導線になる
「お問い合わせが来ない原因はコンテンツにあるのでは?」という問いを起点に、WEBマーケティングの基本から、文章設計、導線づくり、信頼構築、全体設計までを記載させて頂きました。
初心者の方にとっては、情報が多すぎて戸惑う部分もあるかもしれません。
大切なのは、「自分の想いを、読み手にきちんと伝えるにはどうすればいいか?」という視点を持ち続けることです。
「上手に書く」よりも、「誠実に伝える」。
それが、コンテンツ設計のすべての出発点であり、最終的に“問い合わせにつながる道”になります。
あなたのビジネスが必要としている人のもとへ、きちんと届くように。
少しずつ、見直しを始めてみてください。
【最後におさえておきたい要点】
- WEBマーケティングは“伝える”ではなく“伝わる”設計が大切
- 問い合わせが来ない原因の多くは「コンテンツ」と「導線」
- 読者の気持ちに寄り添い、納得と安心感を与える構成に
- 迷わせず、押し付けず、自然と次の行動へ導く設計が鍵
- あなたの想いが、最良のマーケティングになる